大きな庭石の処分方法9選!注意点や処分費用を詳しく解説
親が持っていた家を相続した際に、家の庭が日本庭園になっているところもあるでしょう。日本庭園に必須なもののひとつといえば庭石ですが、家を解体して更地にする場合、当然庭石も処分しなければなりません。
本記事では庭石を処分する方法について紹介するとともに、注意点や各処分方法の費用相場についても解説します。
目次
庭石の処分方法9選
庭石を処分する方法は大きく分けると、「自分で処分する」「自治体に依頼して処分する」「民間業者に依頼する」「売却してお金に変える」の4つに分けられます。
- 小さく砕いて処分する
- 自宅の庭に埋める
- 造園業者に回収を依頼する
- 自治体が委託する一般廃棄物収集運搬業許可業者に依頼する
- リフォーム時にリフォーム業者に依頼する
- 石材店に回収を依頼する
- 欲しい人に譲る
- オークションやフリマアプリに出品する
- 不用品回収業者に依頼する
小さく砕いて処分する
自分で庭石を処分する方法で思い浮かぶのが、小さく砕くことです、そのままだと処分に困ってしまう庭石も小さくできれば引き取ってくれる自治体もありますし、自宅の庭に敷石として利用できます。
しかし、庭石の材質はさまざまで、大きな石を割るという作業自体が非常に大変で危険を伴う作業です。決して無理をせず、何度か試しても砕けないようであれば、ほかの処分方法を検討しましょう。
ハンマーや石で砕ける庭石ならば問題ありませんが、ハンマーでは砕けない庭石の場合、特殊な工具が必要です。工具の購入する費用を考慮すると、ほかの方法で処分したほうが安く済む場合もあります。
自宅の庭に埋める
処分する方法としてよいのかは疑問ですが、自宅の庭に埋めてしまうのも庭石の処分方法のひとつとして紹介します。方法は言うまでもなく、庭石を埋められるほどの大きな穴を掘り、庭石を投入して元通りに埋めるだけです。
簡単でお金もかけずに処分できる方法ではありますが、庭石を庭に埋める際には注意しなければならない点がいくつかあります。土地の売却を検討している人は庭石を埋めないようにしましょう。
地中に庭石が埋まったままだと大きなトラブルの元になるからです。
造園業者に回収を依頼する
民間業者を利用して庭石の処分を検討した場合、いろいろと選択肢がありますが、中でももっとも適切であろう手段が、造園業者への処分依頼です。造園業者は庭の植木・石などの手入れやデザインを手掛ける業者です。
つまり庭石の扱いに手慣れた業者であり、どのような庭石であっても適切に処分してくれます。自分ではどうにもならないような庭石であっても問題なく処分してくれることでしょう。
状態のよい庭石ならば無料で引き取ってくれるケースもありますが、基本的には回収費用が発生すると想定して依頼してください。
自治体が委託する一般廃棄物収集運搬業許可業者に依頼する
各自治体では、不用品や粗大ごみを回収できる一般廃棄物収集運搬業許可業者と業務提携を結んでいます。自治体が許可している一般廃棄物収集運搬業許可業者は、各自治体のホームページを確認してください。
一覧表から依頼する業者を選んで電話連絡をして庭石を回収してほしいことを伝え、回収日を予約すれば予約当日に引取りに来てくれます。回収費用は各一般廃棄物収集運搬業許可業者によって異なるので、より低価格で回収してほしいのであれば、複数の業者に回収費用を聞いてみるとよいでしょう。
リフォーム時にリフォーム業者に依頼する
庭のリフォームを検討しているのであれば、リフォームの時に不要となった庭石を回収処分してもらえないか確認してみましょう。処分してもらえるかどうかはリフォーム会社によって異なります。
急に庭石を回収してほしいと頼んでも対応してもらえないこともあるので、見積もりの際に確認しましょう。回収してもらえなかったとしても、庭石の処分を検討していることを伝えれば、別の活用方法を提案してくれることもあります。
石材店に回収を依頼する
石材店墓石や庭園などの石材を加工して販売する業者です。造園業者以上に庭石の扱いに慣れており、石のプロフェッショナルといっても過言ではありません。
石材店に依頼すれば迅速かつ適切に庭石を処分してもらえるでしょう。石材店を近所であまり見かけないという人も多いでしょう。
意外にも検索してみると案外近場にお店があったりするものです。庭石の処分を業者に依頼する予定であれば、まずは石材店が近所にないか調べてみるのが一番です。
欲しい人に譲る
家族や友人知人、またはネットを使って庭石を欲しがっている人を見つけ、譲渡できればお金をかけずに処分できます。しかし、庭石を欲しい人に譲渡するのは思っている以上に大変です。
まず譲渡するのであれば、重たい庭石を掘り出して車に積み込まなければなりません。また、積載量をオーバーするような庭石は自分では掘り出せないため、重機が必要になるでしょう。
大きな庭石になると、掘り出しと運搬でかなりの出費になります。庭石を譲渡する場合は、必ず庭石の大きさや色などを正確に伝えるようにしましょう。
オークションやフリマアプリに出品する
庭石の種類によっては無料で引き取ってくれる業者が存在するように、ものによっては庭石でも相手に売却できます。売却できればに愛しを処分できるだけではなく、お金に換えれることで一石二鳥です。
庭石なんて売れるのかと疑問視する人も多いですが、ネットオークションやフリマアプリでは、トイレットペーパーの芯など思いもよらないものが売られています。出品してもすぐに売れるとは限らないですし、買い手が見つかったら梱包と搬送作業が必要になり、出費が発生する点には注意が必要です。
不用品回収業者に依頼する
先ほど紹介した一般廃棄物収集運搬業許可業者と似ていますが、不用品回収業者は自治体と提携している業者ではありません。
庭石を簡単に処分したい方に一番おすすめの方法です。
利用する際は健全な運営をしているか、回収費用は適切な価格になっているかの確認が必要になります。Googleマップなどの口コミを見て、高評価の口コミが多く投稿されているようであれば、回収依頼を検討してもよいでしょう。
エコ助っ人スタッフ
庭石を処分する場合の注意点
庭石を処分する具体的な方法についてこれまで解説しました。庭石は通常の不用品やごみとは異なる扱いになることも多く、処分する際に注意しなければならないことがいろいろとあります。
庭石はホームセンターでは回収していないケースが多い
庭石はホームセンターでも販売しているため、ホームセンターなら庭石を回収してもらえると思ってしまいがちですが、庭石を回収してくれるホームセンターはほとんどありません。大型のホームセンターとして思い浮かぶのが、カインズ・コメリ・コーナンなどです。
大型ホームセンターは、すべて庭石の回収を受け付けていませんので、ホームセンターでの回収は期待しないほうがよいでしょう。
庭石は自治体では処分できないケースが多い
自治体は不用品や粗大ごみなど、多くのごみを回収してくれますが、庭石になると回収をしてもらえないケースが多いのが現状です。庭石に限らず砂や砂利などは「処理困難物」扱いになっており、回収対象外になっています。
自治体によっては小さな石であれば収集してもらえる可能性もあるので、回収してもらえそうであれば小さく砕いて自治体を使って処分することを検討しましょう。
庭石を小さく砕く場合は安全に配慮する
庭石を小さく砕いて処分する場合は必ず自分含めた周囲の安全に配慮して作業しましょう。石を砕く際は周りに人を含め破片が飛び散っても問題ない、広い場所でおこないます。
服装は夏場でも半袖ではなく厚手の長袖を着てください。可能であれば、専用の作業着を着用しておくと安心です。
また、目と手の保護のため、保護メガネと軍手も着用しましょう。保護メガネや作業着・軍手などはすべてホームセンターで販売されています。
所有地以外の土地や山・川へ捨てるのは厳禁
家の周りの土地や、山・川に庭石クラスの大きな石が転がっているところも多いので、処分に困った庭石を捨てても問題ないだろうと考えてしまいがちではないでしょうか。しかし、所有地以外の土地や山・川に庭石を捨てるのは、法律違反で不法投棄に該当します。
不法投棄が発覚した場合の罰則について調べてみたところ、奈良県橿原市では「違反した者には5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金、またはその両方を科す」となっていました。他の自治体でも同じ罰則になっていたので、全都道府県共通の罰則であると見てよいでしょう。
業者に依頼する場合は相見積もりを取る
造園業者・石材店・不用品回収業者など業者に庭石の回収を依頼する場合は、必ず複数の業者に見積もりを取るようにしましょう。庭石の回収を依頼するケースは非常に稀なので、世間に相場がほとんど出回っていません。
何も知らない状態で1社にのみ見積もりを依頼すると、万が一依頼した業者が悪徳業者だった場合、相場とかけ離れた回収費用を請求されても気づかないまま契約してしまう恐れがあります。
庭石の回収相場を知らなくても、複数の業者に依頼することで大まかな相場がわかるため、高額な回収費用を支払わずに済みます。
庭石の処分に必要な料金相場
庭石の処分方法について9つの紹介しましたが、それぞれで処分方法が大きく異なります。どの処分方法にすべきか迷ったのであれば、料金を比較してみるとよいでしょう。
本記事で紹介した庭石の処分方法それぞれの料金相場は以下の通りです。もしも、自分で運べない場合は運搬を業者に依頼することになりますが、庭石の運搬費用は2万円~3万円程度を見ておくとよいでしょう。
表の費用はあくまでも庭石の処分費用だけなので、運搬費用や人件費などが発生する場合は別途計算してください。
小さく砕いて処分する | 道具一式あれば無料 |
---|---|
造園業者に回収を依頼する | 3万円〜 |
自治体一般廃棄物収集運搬業許可業者に依頼する | 3万円〜 |
リフォーム時にリフォーム業者に依頼する | 5万円〜 |
石材店に回収を依頼する | 3万円〜 |
欲しい人に譲る | 無料 |
オークションやフリマアプリに出品する | 無料 |
不用品回収業者に依頼する | 5万円〜 |
表の価格は、およそ1トンくらいの庭石の処分費用です。大きさが変われば回収も困難になり、費用は一気に増額するので、必ず事前に見積もりを取るようにしましょう。
エコ助っ人スタッフ
庭石の処分なら「ECO助っ人」にご相談ください
庭石を回収してくれる不用品回収業者は多数存在しますが、業者の選び方を間違えると法外な回収料金を請求されてしまいます。不用品回収業者の選定に困っているのであれば、eco助っ人の利用がおすすめです。
「ECO助っ人」の特徴
不用品回収業者の料金提示はさまざまで、中には安いように見せかけて作業費を別途請求するところもあります。当社の回収費用は、車両費・作業費用・分別費用などすべて込みとなっており、見積もり以上の費用を請求することはありません。
更に常に他社の料金を調査して、地域最安値を目指しています。作業スタッフはすべて自社スタッフです。
買い取りも外注ではなく自社スタッフが直接おこない、買い取った商品は独自のルートによって海外輸出やネット販売をしています。
おすすめポイント | 年間20,000件以上の実績 |
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料金 | Sパック10,000円 |
営業時間 | 24時間365日 |
買取制度 | あり |
電話番号 | 0120-572-065 |
公式サイト | https://pt-bank.jp/ |
庭石の処分に関するよくある質問
庭石の処分を依頼できる業者や処分方法については上記で紹介してきましたが、庭石の処分に関しては疑問点がいくつか出てくるのではないでしょうか。下記では、庭石を処分する際に浮かんでくる疑問のうち、2つに厳選してQ&Aに回答していきます。
【質問1】自宅売却時に庭石があることで査定に影響はありますか?
家を売る時に庭石があることにより査定額に影響が出るかは、買い手側がどのような家を求めているかによって異なります。和風の家を探していて、なおかつ庭の雰囲気も好みに合っているならば、庭石がそのままでも査定額に悪い影響は与えないでしょう。
しかし、洋風の家を求めている場合には庭石は邪魔でしかないため、処分を要求してくるはずです。庭石が査定額に悪い影響を与えないのは、買い手側が庭石を気に入った時のみで、確率としてはかなり低いといわざるを得ません。
【質問2】庭石の種類を教えてください
庭石は大きく「山石」「川石」「海石」の3種類に分けられます。庭石を置く時には統一感を出すため、別の種類の庭石を混ぜないほうがよいそうです。
山石は山にそのままあった石や、土の中に埋まっていたものが該当します。川石は元々山にあった石がなにかの理由で川に入ったもので、川に流されることによって、角が取れて丸みを帯びているのが特徴です。
3つ目の海石は海にあった石で、海の波によって形状が変化しており、さまざまな形をしているといった特徴があります。
【まとめ】庭石は適切に処分しよう
庭石は通常のごみとは異なる方法で処分しなければなりません。処分方法は大きく「自治体の制度を利用する」「自分たちだけで処分する」「民間業者に処分してもらう」の3つに分けられます。
庭石の状況や大きさなどによって最適な処分方法は変わってくるでしょう。それぞれの処分方法の特徴をしっかり把握して、適切な手段で処分してください。