保冷剤の正しい捨て方と6つの活用方法を解説!処分時の注意点や疑問点も紹介
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食品の保管や、夏場は体を冷やすためにも活躍する保冷剤。気がつけば冷凍庫の中にたくさん溜まっている、といったこともありますよね。
保冷剤は実は保冷以外にもさまざまな活用方法があります。虫除けとして利用したり、フラワーアレンジメントで使ったり、工夫次第で新たな使い方ができるのです。
それでも必要なくなった場合、凍った状態の保冷剤はどのように捨てるのが正しいのでしょうか。この記事では正しい捨て方や中身の処分方法、捨てる際の注意点についてご紹介します。
目次
保冷剤の中身は何が入ってる?
保冷剤の中身は一般的には水と高吸水性ポリマーが使用されています。この高吸水性ポリマーは、水分子を吸収し、ジェル状に変化する特性を持っており、氷よりも長時間冷却効果をキープすることができます。
高吸水性ポリマーは容量の数百倍の水分を吸収する性質があるため、捨て方には注意が必要です。保冷剤は小さめの袋に入った「ソフトタイプ」と、大きい板状のケースに入った「ハードタイプ」があります。
それぞれ捨て方が異なる場合がありますので、自治体のルールをよく確認しましょう。
保冷剤の正しい捨て方
保冷剤をゴミとして処分する場合、どのような捨て方が正しいのでしょうか。ゴミの分別方法は地域によってさまざまなルールが定められています。
一般的に可燃ごみで処分できる地域が大半ですが、まずはお住まいの地域のルールを確認しましょう。ソフトタイプとハードタイプで処分のルールが異なる場合もあります。
主要都市でどのようなルールが定められているのか、いくつか事例を見てみましょう。
自治体名 | 捨て方 |
---|---|
東京都 | 渋谷区:燃えるごみ 新宿区:燃えるごみ 世田谷区:燃えるごみ |
横浜市 | 燃えるごみ |
川崎市 | 普通ごみ |
さいたま市 | 燃えるごみ |
千葉市 | 可燃ごみ |
大阪市 | 普通ごみ |
京都市 | 燃えるごみ |
福岡市 | 燃えるごみ |
沖縄市 | 燃えるごみ |
全ての地域で可燃ごみとして処分できることがわかりました。ただし、横浜市は「中身が水の場合は全て中身を空にして捨てること」といった注釈もついており、場合によっては特別な対応が必要なケースもあります。
ご自身が捨てる保冷剤がどのような中身なのか、外側は不織布かプラスチックか、など事前に確認して地域の廃棄ルールを参考に処分することが大切です。
保冷剤を捨てずに活用する方法
保冷剤の処分をする前に、他に活用できる方法がないか検討してみることも大切です。保冷剤は、中身がジェル状であり無害であることから、さまざまな活用方法が考えられます。
芳香剤として使用したり、園芸で使用したり、インテリアとして再利用することができるので、ぜひDIYを楽しんでみてください。6つの主な活用方法をご紹介します。
【活用方法①】トイレや玄関の芳香剤として再利用する
保冷剤を捨てずに再利用する方法の一つは、トイレや玄関の芳香剤として活用することです。まずは冷蔵庫などで保冷剤を完全に解凍させ、保冷剤を液体状に戻します。
解凍した保冷剤に、好みの芳香油やエッセンシャルオイルを選んで数滴垂らします。香りを染み込ませた保冷剤を容器に入れ、トイレや玄関などに置いてみましょう。
小分けにして、可愛い容器などに入れることでお部屋ごとに香りを変えたり、インテリアとして楽しむこともできます。
【活用方法②】園芸で活用する
保冷剤を捨てずに再利用するもう一つの方法は、園芸で活用することです。保冷剤は土壌の湿度を調整し、植物の根に水分を供給するのに役立ちます。
解凍した保冷剤を、植物の鉢や畑の周りに埋め込みます。ただし、保冷剤が直接根に触れないように注意しましょう。
高吸水性ポリマーから水が少しずつ土に溶けていくので、数日水やりができない場合でも、植物の乾燥を防ぐことができます。また、植木以外にも切り花を挿した花瓶に大さじ1杯程度の保冷剤を入れることで長持ちさせることができます。
【活用方法③】フラワーアレンジメントで活用する
保冷剤の中の液体は、吸水スポンジと同じ役割を担うため、フラワーアレンジで活用することもできます。保冷剤を解凍したらお好みの花器の中に入れ替えます。ソフトタイプであれば数個分用意すると良いでしょう。
保冷剤の中身はジェル状なので、直接切り花を差し込むことでフラワーアレンジメントを楽しむことができます。少しずつ水分が抜けてくるので、定期的に水を足すことで長く使うことが可能です。
透明な容器に入れて、保冷剤を着色すれば容器からカラフルなジェルが透けて見えるオリジナルの花器に仕上げることもできますよ。
エコ助っ人スタッフ
【活用方法④】カイロとして再利用する
保冷剤の表面がビニール素材のものは、カイロとして再利用することができます。まず、お風呂のお湯よりも少し熱い程度のお湯に保冷剤をつけてしばらく放置します。
保冷剤が温まり、表面に水分が出てきたら完成です。保冷剤が温かいお湯を吸ってカイロの役割をしてくれます。
肌に当てる際は布で包むなどして直接触れないように注意が必要です。また、温める際に熱湯や電子レンジを使うのはやめましょう。破裂の恐れがあり大変危険です。
【活用方法⑤】キャンドルスタンドとして使う
保冷剤をキャンドルスタンドとして使うこともできます。保冷剤を解凍させ、ジャムの空き瓶などの耐熱容器に入れ替えます。市販のキャンドルを挿して固定したら完成です。
アロマキャンドルにしたい場合は、保冷剤にお気に入りのアロマオイルを保冷剤に混ぜることで、キャンドルを灯した際にアロマの香りが漂います。
また、お好みで保冷剤に着色をしたりドライハーブなどを混ぜてアレンジするとオリジナルデザインのキャンドルを作ることができます。
【活用方法⑥】虫除けグッズとして使用する
保冷剤は虫除けグッズとしても使用することができます。保冷剤を解凍したら、お気に入りの瓶に詰め替えます。瓶の中に、虫除け効果のあるアロマオイルを数滴垂らします。
ユーカリ、ラベンダー、ゼラニウム、レモングラスなどが虫除け効果があると言われています。他にもハッカ油などを使っても良いでしょう。
埃がたまるのを防ぐために、瓶の口をガーゼなど通気性の良い布で覆い、紐で縛ったら完成です。玄関やベランダなどに置くことで虫が家の中に入ってくるのを防ぐことができます。
エコ助っ人スタッフ
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保冷剤を捨てる際の気になる質問に回答
保冷剤を捨てる時、場合によってさまざまな疑問が生じてきます。ハードタイプの捨て方、中身の扱い方、大量に保冷剤がある場合、保冷剤が凍っている場合、など、気になる4つの質問にお答えします。
- 【Q1】ハードタイプの保冷剤の捨て方は?
- 【Q2】捨てるときは中身を出す?
- 【Q3】保冷剤が大量にある場合も燃えるゴミに出せる?
- 【Q4】凍ったまま捨ててもいい?
【Q1】ハードタイプの保冷剤の捨て方は?
まず、保冷剤が解凍された状態であることを確認します。プラスチック容器に入っている場合、プラスチック容器は市町村のリサイクルガイドラインに従って分別し、リサイクル容器に捨てましょう。
プラスチック容器ではない場合、ハードタイプの保冷剤は一般のゴミに捨てて構いませんが、液体が漏れないように袋に入れてから捨てましょう。地域によってルールが異なる場合もあるため、お住まいの地域のガイドラインを確認するようにしましょう。
【Q2】捨てるときは中身を出す?
保冷剤を捨てる際には、通常、中身を出す必要はありません。保冷剤の中身は一般的に食品や薬品にも使用される安全な成分でできています。
中身だけをトイレやシンクに流してしまうと詰まりの原因になるので、流さないように注意しましょう。ただし、保冷剤が破損していたり、漏れる可能性がある場合は、保冷剤を袋やプラスチック容器に包んでから捨てましょう。
地域ごとに特定のルールがある場合もありますので、地域のガイドラインを必ず確認しましょう。
【Q3】保冷剤が大量にある場合も燃えるゴミに出せる?
業務用として大量に保冷剤を使った場合などは、燃えるゴミに出さずに産業廃棄物として業者に処分の依頼をすることをおすすめします。プラスチック容器は廃プラスチックとして、中身は廃油として正しく処理してもらうことができます。
ただし、保冷剤は何度も使用することができるので、できるだけ再利用をすることで環境への負荷を抑えることができます。大量廃棄をする前に、活用できる場所がないかどうか検討してみましょう。
【Q4】凍ったまま捨ててもいい?
凍った状態の保冷剤を捨てることは、一般的には適切な方法ではありません。凍った保冷剤は環境に放置すると溶けるまで時間がかかり、地面や下水道に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、捨てられるごみの中に凍った保冷剤が入ると、廃棄物処理施設での処理が困難になることも考えられます。保冷剤を捨てる際は、必ず解凍して液体状態に戻してから捨てるようにしましょう。
お住まいの地域のルールを確認して適切な方法で処分することをおすすめします。
保冷剤を捨てる際の注意点
保冷剤の再利用方法や捨てる時の気になる項目についてご紹介してきましたが、実際に保冷剤を捨てる際、どんな点に注意しなければならないのでしょうか。ジェル状の中身は、誤飲や詰まりの原因になってしまう場合があるので、取り扱いに注意が必要です。
主な注意点を2つご紹介します。
- ペットや子供の保冷剤の誤飲に注意する
- 台所やトイレに流すのはNG
【注意点①】ペットや子供の保冷剤の誤飲に注意する
保冷剤を捨てる際は、ペットや子供の誤飲に注意しましょう。捨てる際にゴミ袋などに入れて放置しておくと、誤飲につながる可能性があるため、子供やペットの手の届かない場所に保管しましょう。
また、中身が漏れないように袋などに入れておくことも重要です。万が一、保冷剤を誤って飲んでしまった場合は、すぐに医師や獣医に相談しましょう。
中身に含まれる成分によって健康への影響が異なるため、専門家に診てもらう必要があります。
【注意点②】台所やトイレに流すのはNG
台所やトイレに保冷剤を流すのはやめましょう。保冷剤の中には環境に害を及ぼす可能性のある成分が含まれていることがあります。
トイレや流しに捨てることで、地下水や水域に有害物質が流れ込んでしまう可能性があります。また、保冷剤は固まることがあり、下水道を詰まらせる原因になることがあります。
これにより、トイレや排水のトラブルが発生する可能性もあります。
【まとめ】正しく保冷剤を処分しよう
いかがでしたか?知らず知らずのうちに溜まってしまう保冷剤。いざ処分をしようとしたときに困ってしまわないよう、お住まいの地域の処分方法を把握しておきましょう。
特に、中身の取り扱いは要注意です。また、廃棄する以外にもさまざまな活用方法があります。DIYがお好きな方は、アロマや虫除けを作ってインテリアとして楽しむのもおすすめです。